田ぐり庵カレー物語〜成岡佑亮編〜

2025年10月10日

人生なんとかナルオカです

成岡佑亮のイチオシは「トマトカレー」

ハマるトマトカレー！

私、成岡のイチオシカレーは「トマトカレー」です！たっぷりのトマトとカレールーを煮詰めて作るので、濃厚なトマトソースのようなカレーなのですが、凝縮されたトマトの旨味がスッキリしていて、辛さは控えめで爽やかなルーなのです。カレーなので、もちろんご飯と相性抜群なのですが、他の食べ方も色々とおすすめしています。

よくレトルト食品を対面販売中、「トマトソースかと思うほどにたくさんトマトを使用しているカレーなんです！だから、パスタソースの代わりにしたら美味しいですよー」と紹介します。お客様の反応も「絶対パスタは合うよね！」と同意！この話題は子育てママとよく盛り上がります。お子さんにもたくさんトマト（野菜）を食べてほしいからでしょうね。

美容と健康に良い野菜の代表格がトマトですもんね。自分でも何度も作って食べています。

今現在の仕事は盛り付けを担当していますが、以前は調理を担当していてカレー製造もやっていました。トマトカレーは見ていて感動するくらいルーの色が変わるんです。
トマトをたっぷり鍋に入れた時は深紅！濃くて重みを感じる赤色なのですが、炒めていくと鮮やかさが目に飛び込んでくるほどのオレンジになるんです。ここがトマトカレーを美味しくするポイントです。そして、そこに更にトマトを入れて煮詰めていく。焦がさないよう、焦がさないよう丁寧に鍋底から混ぜていくと、次はマグマのようにボコッ、ボコッと飛び跳ねてくる。
煮詰め時間中はずーっと元気に火山活動している感じで火傷することもあります。なので、できたときの感動もひとしお！業務用の大きい鍋を大きなガスコンロの上に置いて、一度に10キロ以上を作るので、完成した時の達成感も大きかったです。

欧風カレーは本格派！

欧風ビーフカレーはホテルのシェフがつくるような本格派カレー、初めて食べたときにこの言葉が出てきて、自分の感性や語彙に驚いた記憶が残っています。
ホテルのカレーなんて食べたことないのに出てきたんです。家でお母さんが作るカレーしか知らないと言っても良いくらいカレー知らずでした。欧風ビーフカレーを初めて食べた時にはコクがあって、思わず「こんなに繊細で上品なカレーは高級ホテルでしか味わえないんじゃないですか？」と、スタッフに確認するほど美味しかったです。カレーを作る現場の先輩スタッフから「ブイヨンから手作りしていて10時間以上、野菜や牛骨、鶏ガラを煮込んで作るから当然よー！！」とか、「カレールーも飴色になるまで炒めた玉ねぎも全部つくるんだよ！」と具材や調理にかける手間暇を聞いて感動しました。一つのものを完成させるためにたくさんの時間（愛情）をかけて作るんだ！と当時素人の私の想像出来ないくらいの工程をかけて作ることが驚きでしかありませんでした。
田ぐり庵に入社してから色んなカレーを外でも食べ歩くようになりましたが、ビーフカレーにはかなりうるさくなったと思います。

また、カレー作りを学んでいくうちに、気づけばスパイス好きに！馴染みのなかったスパイスに触れ、クミンシードやマスタードシード、ガラムマサラに感動しました。味見をする度にどんどん美味しく香りもよくなっていくのに驚きました。気がつけば、カレー作りには使わないシナモンまで大好きになっていました。アップルパイにはシナモン入れないで！なんて言っていたのに。

贅沢！合いがけカレーとカレーが取り持つご縁

田ぐり庵に入社して間もない頃、当時の社員寮を開放してカレーバイキングのイベントを開催しました。皆さんに振舞うのは、欧風、トマト、タイ、インド、和風豆カレー（当時は冷凍で和風豆カレーがあったのです）。絶品カレー5種を用意しましてのご案内です！
「今日は皆様、お越し頂きありがとうございます。特製のカレールーを皆様に召し上がって頂きますが、ご飯を中央にルーを2種かけられますので、皆さん選んでください。」え？2種かけるの？とスタッフの進行にビックリしました！合いがけなるものを知らなかった私。好奇心のまま、参加者の皆さんと一緒に私自身も「どれとどれににする？」

と、わいわい盛り上がりました。

私が選んだのは欧風カレーと和風豆カレー。馴染のあるものからスタート。運営スタッフであることも忘れて食べていました（笑）
　その後、全種類のカレーをお代わりして頂きました。不思議なことにルーが混じっても美味しいんです！むしろ、完成されたもの同士だからか相乗効果でさらに美味しいからホントに不思議！好きな組み合わせを探すのに夢中になって、司会する番だったのに会の進行を忘れて食べていて、スタッフからつつかれて気づいた次第です、すいません。

イベントの最後に一人一人自分の一番カレーを選んだのですが、私が選んだイチオシカレーはやはり「欧風カレー」でした。高級ホテルのレストランで味わえるほどのコクの深いルーは10時間煮込んでいるブイヨンが入っていると聞いて、手間を惜しまずに作っているのだと感動したことを今でも思い出します。同時に周りの皆さんの声を聞くのもとても興味深かったです。味覚や趣味の違いを好きなものから感じることができますよね。
イベントに来られていて仲良くなったご夫婦は「タイカレー美味しいね！」と言われていました。二人は美味しいものをあちこちに食べに回っておられて、グルメな二人が美味しいと言うんだから間違いない！と自信が湧いたことを強く覚えています。そこから話がどんどん弾んでネパールカレーをオススメしてもらい、一緒に食べに行きました。
今でもそのご夫婦とは連絡取りあう仲で、カレーが取り持つご縁、凄いな、と思うわけです。