寡黙な発想屋 ナガマツです。

先週末、人吉に熊本の友人たちと一緒にお手伝いに行かせていただきました。 20代後半からカヤックの魅力に取りつかれ、毎週、人吉を訪れ、球磨川を下りました。それから25年以上経ち、いまでは、沢山の仲間のいる心の故郷になりました。昨年は両親と義理の両親を連れ人吉球磨地方の魅力を存分に味わってもらったばかりでした。

居てもたってもおられず、人吉入りして見たものは、もう言葉では言い表せません。あんなに陽気で温かい故郷が泥とヘドロにまみれ、あちこちに瓦礫の山が・・・

ヘドロに混じった泥を搔きだし、水に浸かった家財道具を運び出し、懸命に作業しますが、余りにも被害が大きすぎる・・・その上、コロナも・・・

人吉の皆が口にします。今回の水害は本当に違った、雨の降り方も増水のスピードも桁違いだったと・・

短時間に水がどんどん増していく恐怖は底知れないものだったでしょう。

700年の昔から相良藩の城下町として栄え、球磨川を中心とした豊かな自然の中で独特で豊穣な文化を作り出した町。五日町 十日町 大工町 鍛冶屋町 紺屋町 そこに佇むだけで長い歴史の風を感じる愛する町は、僅か一日の雨でその姿を変えました。

毎年、毎年、なぜ、こんなことが起きるのか!? 10年前には線状降水帯なんて言葉はなかったと思う・・・

私たち人類は、多分、大きな分岐点の前にいるのではないでしょうか?