はじめてのおつかいはどこへ?

こんばんは、製造担当の明石です。

 

突然ですが皆さんはいわゆる「はじめてのおつかい」はどこへ行ってどんなものを買ったか覚えていますか?

明石は近所の(子どもの足で15分くらいかな?)商店にソフト豆腐を買いに行ったのが初めてだったような気がします。

青い入れ物(木綿は緑だったのを覚えています)に入っていたので、「あおいそふとのとうふ」と言いながら転ばないように足元を見つめながら歩いて行って、お豆腐を買って帰ってくる。たったこれだけなのですが、4歳にしては大冒険。自宅に沿って角を曲がった後はずーっとまっすぐなのですが大冒険。

品を間違えないように、お金をちゃんと払うように、お釣りをちゃんともらうように、豆腐をつぶさないように、寄り道しないように、道路に出ないように、転ばないように、自転車に轢かれないように…気を付けることはたくさんあります。

だって周りには気を惹かれるものがたくさんありますものね。

かたぶちさんという方がされていたのでお店の名前は憶えていませんがかたぶちさんとこ行ってきてー!といわれると必ず「あおいとうふ」を買いに行くのだと思っていました。当時はかたぶちさんと言えずにかたぶっさん!と呼んで手にお金を握りしめて行っていたのを覚えています。

おじさんとおばさん、元気かな……

 

さて、昔は親とよく行くお店(店主とも顔なじみ)の人に、今度買い物行かせるからねーと話しておつかいに行かせていた方もいらっしゃるかと思うのですが今の子どもたちって初めてのお使いはどのように行っているのだろう…普通のスーパーとかですかね…?一人で出歩くにも防犯ブザーとか必須な気がします。偏見?

困ったときの伝家の宝刀お店の人に「いつものが欲しい!」カードが切れないとなると幼いころのうっかり明石では詰むことになります。そんなことになったら多分お隣の床屋さんのクルクルの近くの縁石で途方にくれてしょんぼりします。

 

私の幼いころはまだまだ個人商店がそこかしこにあったので(明石の地元はまだそこそこあります)、どこどこの八百屋のおいちゃんとか、あそこの酒屋さんはだれだれのおかあさん、あそこのおみせは○○さん、おとなりの△△さんは…とか近所だったりよく行くお店だったり年齢関係なく話せるお店の人ともお客同士でも話が弾むいわゆる社交場的なものがあったものですが現在はなかなかそういったものも見かけません。子ども会だったり廃品回収だったり…地域の人を知る機会は山ほどありました。

向こう三軒両隣とか余裕で知っていましたね。何なら裏のおばあちゃんとか大好きでした。鍵を忘れて入れないときは玄関にメモを残して裏のおばあちゃんの家に避難したり。周りに恵まれていました。

商店街の漬物屋さん(祖母の友人でした)のところへ行ってあーんと奈良漬け食べたいアピールも難しい時代なのかもしれません。

世知辛いぜ…

そんな感じで場所と人をセットで覚えていたのでよそで話しかけられると一瞬戸惑うなんてこともよくありました笑

人と人とのつながりが希薄にならざるを得ない時代なのでさみしい反面、以前事務所の前でやっていたコンテナカフェにははじめてのおつかいのお子さんも来られていたなあ…と思い出してほっこりしたり。

子どもだけでも行かせられる場所として認識されていたというのは今考えるとうれしい限りです。

と、昔の思い出を並べたところで明石が書く今年の田ぐり庵ブログはおしまいです。ほかのメンバーが書くブログは毎日更新いたしますのでぜひのぞきに来てくださいませ。

皆様メリークリスマス。そしてよいお年を。

 

それにしても11離れた私の弟はいったいどこへはじめてのおつかいに行ったのか、少々気になるところです。(かたぶちさんではなかったはず)

八百屋さんで大根葉(当時弟の好物)だったかなぁ…という気もしています。好物だと買うときに忘れないですしね。大根葉がなくて泣いてしまったときには店の裏の畑へ採りに行ってくれたことがありました。八百屋さんは今も元気にお店をされているので今度帰省した時にはしれっと顔を出してみようと思います。

年明けになるので来年が楽しみです…☺